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沈黙のパレードのつぐのネタバレレビュー・内容・結末

沈黙のパレード(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

1人の少女を殺害したが黙秘を貫き保釈された男性に対して、少女と関係が深い人達によって復讐を行う。
現代日本版「オリエント急行殺人事件」だった。
最初は皆んな、誰かを傷つけない為に沈黙するが彼氏が口を滑らしてしまった為に徐々に背景が明らかに。

娘を殺害された、親友の娘が殺害された、行きつけの店の娘が殺害された、彼女を殺害された、教え子を殺害された、12年前の妹の娘を殺害し妹を自殺追いやられた。

皆んな、被害者に恨みをもち司法では裁けないから、手を下そうとする。
結果的に計画はしたが、計画発案者が手を下さなかったが代わりに、計画に乗った人物が別の理由で被害者を殺害した。

その理由が作曲家の奥さんが教え子に酷い事言われ、突発に頭をぶつけさせてしまい殺してしまったと思いその場から逃げてしまった為に、今回殺害された男性にいいように扱われてしまった。なので、その男性を殺害し教え子を頭ぶつけさせた事をなかったようにする。

作曲家夫婦は自分達の為に教え子に無理強制してしまったのが原因で許せない行動だけれども、奥さんを庇い全ての罪を被る旦那。
これも、一つの愛なのかなと思った。

今回の作品は福山雅治さんが演じる湯川先生が主役というより、北村一輝さんが演じる草薙が主役だった。
映画の冒頭に呼び出された姿と終わり頃の姿が全く違い、終わり頃は頬が痩せ細っていた。それだけ、草薙もこの事件にとても負い目があったのだと分かる。
そのくらい、北村一輝さんの演技が迫真だった。

並木祐太郎役の飯尾さん、増村永治役の酒向芳さん、蓮沼寬一役の村上淳さん、新倉直紀役の椎名桔平さんの演技がとても良かった。
湯川先生の成長もグッときた。
ただ、2時間ちょっと映画だったから仕方なかっただけれども増村永治の過去をもう少し掘り下げても良かったと思うし、吉田羊さんはもっとシーンあっても良かったのでは?
また殺害された女の子が妊娠してる事を彼氏は知らなかったのかよとも思った。
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