え、なんでこんな評価低いの？まったく最近の人ときたら…と思ってallcinemaの作品ページを開いてみたら公開当時に近い20年前ぐらい前の評価もまぁまぁ低くて困惑してしまった。『劇パト3』の13号をちょっとだけ思わせるレリックくんの元気な暴れっぷりは楽しく最初は『ミミック』かと思いきや途中で『ジョーズ』のようになり『ポセイドン・アドベンチャー』的展開を見せつつ『ジュラシック・パーク』な決着という映画お子様ランチ大盛りみたいなシナリオとそれをケレン味たっぷりに演出するハイアムズの手腕もうまく噛み合って実にニコニコできる映画だと思うのだが…。
レリックくんは人間の脳みそが好物なのでサクサクと人の頭が刈られ、それを隠さず文字通り出血大サービスで見せるのもイイ。レリックくんの特殊効果（とおそらく造型）はスタン・ウィンストンで、『エイリアン』よりも『リバイアサン』（※スタン・ウィンストンが怪物造型）派の俺からしたらこのいかにも悪い顔と胴体をした怪物は駄菓子屋的なキッチュさがあって好き。トカゲとカエルかなんかと人間のミックス！わくわくセットだ。
ちなみに、おそらくゲーム版『パラサイト・イヴ』のとくに終盤の博物館ステージはこれが元ネタのひとつ（他は『ダイハード』とか『ゴーストバスターズ』とかSF小説『ブラッド・ミュージック』とか）。
