純

猿の惑星:創世記(ジェネシス)の純のレビュー・感想・評価

3.5
久しぶりにSF要素のある映画を観た気がする。だからかもしれないが、素直に楽しめた作品だった。

わたしは観る映画がだいぶ偏っていて、普段はヒューマンドラマ系ばかり鑑賞している。(今後はなるべくたくさんのジャンルに挑戦したい。)そのため、旧シリーズの猿の惑星も変に鑑賞を避けていた。しかしこの作品を観て旧作も観ようと決心。興味を引いた1本だった。

もともと近未来的描写の映画は割と好きなため、この新シリーズにも好奇心がくすぐられたのかもしれない。猿の心情をとても丁寧に描いているのが印象的だった。人間と他の動物との共存は可能なのか。両者を分けるものは何なのか。上下関係か能力の差か。考え出すとどこまでも広がりそうだ。今作では人間と猿、動物同士のつながりの両方がバランス良く調和していたと思う。シーザーの居場所はどこなのか、人間と猿、2つの権力争いはどうなるのか、どうなるべきなのか。仮想世界ではあるが非常に興味深く、奥が深い作品だと思う。ぜひ続編を劇場で観たいものだ。いや、観る!
純