現実逃避帰国準備

猿の惑星:創世記(ジェネシス)の現実逃避帰国準備のレビュー・感想・評価

4.0
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)(Rise of the Planet of the Apes)』(2011)

オリジナル『猿の惑星』は、未来の猿人類達が支配する世界の話からスタートだけど、”新しい”『猿の惑星 創世記』は人間が支配する現代の話からスタートして猿人類達が進化する過程を描く。

特殊メイクじゃなくて、CGだから、”メイクや猿の動きの可笑しさ”が気にならずストーリーに集中して観れる。

躍動感ある映像はさすが。と同時に、CG技術に頼れなく、脚本・演出、演技だけで勝負の1968年の映画が名作と評価されるのは凄いと思った。

サンフランシスコが舞台で、ゴールデンゲートブリッジやケーブルカーなどが出てくる。映画でRedwoodsと言っているのはMuir Woodsの事で、映画でもその看板が出てくる。何年も前、子供達を連れて行こうかと思った事がある。Muir Woodsは、セコイア国立公園の小さいバージョン。San Bruno Primate Shelterが本当にSan Bruno(サンフランシスコシティ近くのシティ)にあるのか調べたら無かった(笑)と同時に、カリフォルニアでは、猿をペットとして飼う事は違法だと書いてあった。

音楽の先生だった、アルツハイマーのお父さんがピアノを弾くシーンはドキッとした。一番最初に弾こうとしていた曲は、私もよく弾く「ドビュッシーの月の光」。弾けてた曲が歳とって弾けなくなるって、怖くて悲しい。薬のお陰でアルツハイマーが治った後に弾いたのはバッハかな?

スポイラーアラート↓


シェルターの虐待飼育員がどっかで見覚えがあると思ったら、マルフォイ(ハリーポッターシリーズの)だった。またしても嫌な野郎の役。

ゴリラとヘリコプターのシーンは悲しかった。

最後はコロナパンデミックみたいな示唆で終わった。