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スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモローのtransfilmのレビュー・感想・評価

3.7
公開当時、すごく話題になってた記憶がある映画。
監督がCG作成技術に長けた人で、この映画のCGはほとんど監督一人が夜更かしして作った。という話を公開当時聞いた記憶がある。
じゃあ、ほとんど監督ひとりでやったなら、この映画全然製作費かかってない?それはすごい。と当時は思ってたけど、今調べてみたらそれなりにかかってました。

1930年代~40年代の映画で良くつかわれてた演出(たとえば、新聞の見出しで数日間~数年間の出来事を説明したりするシーン)がたくさん使われていて、その当時の映画の雰囲気を壊さないまま、現在の俳優とCGを足し合わせたような作品。個人的には、このアイデアは非常に良いと思った。自分も映画監督だったら、こういう映画を一本は撮りたいと思ったかもしれないくらい。

映画は、インテリアにもなりうる。と思ってるんですけど、
たとえば観る目的じゃなくても、ただその映画の映像が部屋の中で流れてるだけで、雰囲気がよくなるから流したい、、という映画があります。(「アデル、ブルーは熱い色」でも、結婚式で映画の映像を流してるシーンがありましたよね。ああいう感じです。)

この映画は、インテリアになる映画だと思う。おされです。
内容は正直そこまで面白くなかったけど、
個人的にはインテリアになる映画という時点でもう十分です。

「玄人向け」みたいな言葉は嫌いだから普段使わないようにしてるけど、
この映画は、本当に映画が好きな人向けの映画かなと感じた。
デートとか、特別な目的のためでしか普段映画を観ないような人には、観てもさっぱりの作品ではないかと思う。逆に、普段映画観ないのにある日突然この映画を観て良いと感じた人は、たぶん映画好きになれる下地のある人ではないかな。
この映画のセンスは、特にクラシック映画も好んでみるような映画好きにしかわからないセンスかもと思う。
ただ、この映画がわからないなら映画好きじゃない。という意味ではありません。センスは人それぞれです。普段から好んで映画を観る人は、みんな素晴らしい映画好きな人たちです!
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