ナツミオ

ブレードランナー ファイナル・カットのナツミオのレビュー・感想・評価

4.8
Amazon Prime鑑賞。

通常版は何回も観ているが、ファイナル・カット版は初鑑賞。
『刑事ジョン・ブック 目撃者』を鑑賞後、自動再生されたので観てしまった。
オリジナル版から比べてクリアな映像、今観ても古さを感じず、楽しめた♪♪♪

ダークな近未来をリアルに描いたSF映画の金字塔「ブレードランナー」の公開25周年を記念した再編集版。
リドリー・スコット監督自ら再編集し、追加撮影した新場面も加わった。

原題 『Blade Runner: The Final Cut』

2007年米作品118分
監督 リドリー・スコット
製作 マイケル・ディーリー チャールズ・デ・ラウジリカ
脚本 ハンプトン・ファンチャー デヴィッド・ウェッブ・ピープルズ
撮影 ジョーダン・クローネンウェス
音楽 ヴァンゲリス
出演 ハリソン・フォード ルトガー・ハウアー ショーン・ヤング エドワード・ジェームズ・オルモス M・エメット・ウォルシュ ダリル・ハンナ ウィリアム・サンダーソン ブライオン・ジェームズ

(WOWOW番組内容より)
2019年、酸性雨が降りしきり、昼なお暗いロサンゼルス。逃亡した人造人間=レプリカントを処分する特捜刑事=ブレードランナーのデッカード(フォード)は、殺人を犯して逃亡する4体のレプリカントを追う任務に就く。ネクサス6という最新型である彼らは、一見しただけでは普通の人間と区別がつかない。デッカードはネクサス6型を製造するタイレル社へ行き、社長秘書レイチェル(ヤング)に対して警察のレプリカント識別テストを試してみるが……。

(WOWOW解説より)
フィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を下敷きに、脱走した人造人間=レプリカントを追う特捜刑事=ブレードランナーの活躍を描いた近未来SFの名作「ブレードランナー」。
1982年の初公開以降、「~完全版」「~ディレクターズカット/最終版」といった別編集版が作られたが、本作は公開25周年を記念し、スコット監督が自ら再編集と追加撮影を行なった、まさにファイナル・カット版。CG時代の現在も色あせない特撮場面などが、デジタル処理によってより鮮明さが向上している。

オリジナル版を観たときよりも綺麗な映像で驚く。違いは、忘備録へ。

カルト作品の凄さ、設定の細かさや色々な解釈(デッカードはレプリカントか否か?)
本作のWikipediaを見るとそのボリュームに軽いめまい。

今回、舞台のLAの街並み、広告、雑踏の看板などの日本語、中国語、英語などや、エキストラの国籍、聞こえる日本語などもクリアで楽しめた。

ラストは、オリジナルと違うバージョン。
また、市警刑事ガフが暇つぶしに作る折紙、爪楊枝を使って作る人型など小物なども楽しんだ。

未鑑賞の方はオリジナル版から観なくても映像も綺麗な本作で良いのでは?
ハマれば全部観ないと気が済まなくなるかも⁇


その他
・アメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録(1993)

・AFI「スリルを感じる映画ベスト100」(2001年)の第74位に選出。

・AFI10ジャンルのトップ10 (AFI's 10 Top 10) は、AFIが「AFIアメリカ映画100年シリーズ」の一環として2008年に選出したアメリカ映画のリスト。
SF映画ベスト10の6位にランクイン。

・視覚効果協会が発表した「視覚効果面で最も影響力がある50本の映画」(2007)で第2位にランクイン。

・イギリスの情報誌『タイム・アウト』ロンドン版(2014)にてアルフォンソ・キュアロン、ジョン・カーペンター、ギレルモ・デル・トロ、エドガー・ライトら映画監督、作家のスティーヴン・キング、ほか科学者や評論家150名が選定した「SF映画ベスト100」にて、第2位にランクインした。
第1位は、『2001: A Space Odyssey 』(1968)



【忘備録】ネタバレ含む
(登場人物・キャスト)Wikipediaより
・リック・デッカード(Rick Deckard)
演 - ハリソン・フォード
本作の主人公。
「殺し屋」としての仕事に疲れ果て、ブレードランナーを退職していたが、捜査のため強制的に復職させられる。

・ロイ・バッティ(Roy Batty)
演 - ルトガー・ハウアー
反逆レプリカントのリーダー。
戦闘用レプリカント。
製造番号:N6MMA10816。

・レイチェル(Rachael)
演 - ショーン・ヤング
本作のヒロイン。
タイレル博士の秘書で、彼の姪としての記憶を移植されているレプリカント。

・ガフ(Gaff)
演 - エドワード・ジェームズ・オルモス
ロサンゼルス市警の刑事。
「シティスピーク(Cityspeak)」という、日本語やハンガリー語などが混じり合ったクレオール言語を喋る。また折り紙を折る手癖がある。

・ハリイ・ブライアント(Harry Bryant)
演 - M・エメット・ウォルシュ
ロサンゼルス市警警部。
ブレードランナーの統括者で、デッカードを脅すようなかたちで復職させる。レプリカントを「人間もどき(skin-job)」と呼び侮蔑する。

・プリス・ストラットン(Pris Stratton)
演 - ダリル・ハンナ
慰安用レプリカント。
バッティのパートナーで、彼の計画によりセバスチャンに接触する。
製造番号:N6FAB21416。

・J・F・セバスチャン(J. F. Sebastian)
演 - ウィリアム・サンダーソン
タイレル社の遺伝子工学技師。
早老症に侵されており、実年齢より老いた外見をしている。自宅アパートで自身が造り出した「ペット」と共に暮らしている。

・リオン・コワルスキー(Leon Kowalski)
演 - ブライオン・ジェームズ
労働用レプリカント。
元は放射性廃棄物の運搬作業に従事しており、怪力の持ち主。
製造番号:N6MAC41717。

・エルドン・タイレル博士(Dr. Eldon Tyrell)
演 - ジョー・ターケル
タイレル社社長。
レプリカントを生んだ科学者でチェスの名手。

・ゾーラ・サロメ(Zhora Salome)
演 - ジョアンナ・キャシディ
女性レプリカント。
暗殺用に再プログラミングされている。
ルイスのバーにダンサーとして潜伏していた。製造番号:N6FAB61216。

・ハンニバル・チュウ(Hannibal Chew)
演 - ジェームズ・ホン
遺伝子工学者。
タイレル社に雇われ、レプリカントの眼球を製作している。

・デイヴ・ホールデン(Dave Holden)
演 - モーガン・ポール
ブレードランナー。
リオンを取り調べ中に銃撃される。

・タフィー・ルイス(Taffey Lewis)
演 - ハイ・パイク
ゾーラが潜伏していたバーの経営者。
デッカードの尋問を受け流した。

・カンボジア女性(Canbodian Lady)
演 - キミコ・ヒロシゲ
ロサンゼルスの路上で商売をしている女。鱗の証拠物を調べ、合成ヘビであることをデッカードに伝えた。

・スシマスター(Sushi Master)
演 - ロバート・オカザキ
ダウンタウンの屋台“ホワイトドラゴン(白龍)”で働く日系人。
ハウイー・リー(Howie Lee)とも書かれているが、これは1997年発売のビデオゲームで付けられた名前。

・アブドゥル・ベン・ハッサン(Abdul Ben Hassan)
演 - ベン・アスター
(劇場公開版ではクレジットなし)
合成動物を販売している商人。ゾーラに合成ヘビを販売した。


【ファイナル・カット版】Wikipediaより
2007年。117分。公開25周年を記念し、再びスコット自身の総指揮によって編集されたバージョン。
本バージョンは第64回ヴェネツィア国際映画祭でワールドプレミア4Kデジタルで上映された後、同年10月5日(現地時間)からニューヨークとロサンゼルスで劇場公開され、アメリカでは12月18日(現地時間)にDVDが発売された。
日本では、11月17日 - 30日の2週間限定で東京(新宿バルト9。上映期間は1週間延長)、大阪(梅田ブルク7)の2館4スクリーンにて2KデジタルDLP劇場公開された。

デジタル・リマスタリングにより全体の画質や効果音の精度を向上。
所謂「幻の高画質の特撮シーン」が使用され、VFXシーンがより高精度で鮮明な映像になった。
画面全体を緑がかった色調に変更。
スピナーが浮上するシーンで吊り上げるワイヤーが見えていたのをデジタル処理で消去。
ブライアントの反逆レプリカントに関する説明で、死亡した人数を2名に変更。
「ミリオンダラー・シアター」のネオンの文字がカットによって異なっていたのを、デジタル処理で同じものに修正。
「ユニコーンの夢」の映像は、ディレクターズ・カット版とは異なる、オリジナルの尺のものを使用。
逃走するゾーラがショーウィンドウを突き破るシーンで、スタントを起用していた部分を、同役のジョアンナ・キャシディを再起用して部分新撮し、デジタル合成で修正。
ワークプリント版のバーでアイスホッケーのマスクを着けた女達がビキニで踊るシーンや、インターナショナル版の暴力シーンが復活。
終盤の鳩が飛び去るシーンの風景が、青空から高層ビルに囲まれた曇りの夜空へとCGで全面的に変更。
ナツミオ

ナツミオ