湯

ブレードランナー ファイナル・カットの湯のネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

大学時代、これでレポート書いたの懐かしいな。

今観ても古さを感じず、後続の作品に多大な影響を与えた本作。
全体的に展開が地味で暗いので人を選ぶとは思うが、印象に残る場面がたくさんあり、うどんの下りやスピナーが都市を飛ぶシーン等、雨、広告、ネオン、雑踏。SF好きとしてたまんないね。そういった『たまんねー』に溢れてる映画なので、大好きな作品。

OPからタイレル社とビル群をゆっくり写すショット、衝撃だった。部屋の中の光源とか美術もリドリー・スコットめっちゃ拘ったんだろうな...。音楽も良い。

主人公デッカードよりもロイ達が主役なのでは?と思えてくる。レプリカントの目的が『ただ、もっと生きたい』ってのが哀しい、1番人間らしいんだもの。

クライマックス、敵対してたはずのデッカードとロイが一瞬、通じ合ったような描写がとても印象に残る。最後のロイの独白も『どんな光景だったんだろ』と、彼等の物語を思い起こさせる余地があって良い。エンドタイトルの曲もクールな余韻に浸らせてくれて最高。
湯