ゆうゆ

最後の決闘裁判のゆうゆのレビュー・感想・評価

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
4.5

夫の旧友に陵辱されたと訴える妻と夫、
相手は合意のもとだったと主張する容疑者

三章の彼女の視点に場面転換してからは
悔しくて悲しくて涙が止まらなかった。
彼女があれは強姦だったって感じたのなら
それは愛でも合意でもないから!
女性への粗雑な扱い以上に
男たちのちっぽなプライドと身勝手で
薄っぺらな思い込みと傲慢で勘違いな愛に
ほんとに怒りで震えそうだった

そう思えてしまう見事な演技と構成、
それぞれの視点から 両男子が、
自分は相手を愛し愛され 𝟷𝚖𝚖も間違って
いないのだと思い込み 己の正義を貫く展開が
おめでたすぎて逆に胸熱。
結局彼女は蚊帳の外で
誰もその苦しみに寄り添う人がいない
その生きづらさが切ない、、
同じ流れのようで各章で彼女の見せる
それぞれの微妙な視線の交わし方が
ほんとにすごくて
まるで違う人物がいたみたいでした

真実を神の裁量に委ねるのが
まかり通っていた当時の人々の認識、
妊娠に関する蘊蓄も的外れが過ぎてて
あー恐ろしや~
でもレイプ裁判の過程で辛い思いをするのが
被害者ばかりという現実は
数百年の年月を重ねてもずっーーと
変わらないのがなんか悲しい、、

大好物の中世のコスチューム劇
一瞬一瞬の構図が絵画のように美しく
途切れることのない緊張感と終盤の残酷な
ファイトシーンにも大興奮。
アダムドライバー、かなりやばい奴だったけど
正直ずーっとかっこいい(小声)
前からいつも思ってたけど彼のビジュアルが
今回は一段と あのカリスマ有名人☦︎︎に見える笑。
この役をもしベンが演ってたら 私の視点も
もっと歪な印象になっていたかもしれないな~
彼の金髪も面白かったけどマットがおブス
すぎてすごい役作り☺︎

出てくる人達が笑えるくらい漏れなくクセ強め
だったけど、取り分けル・グリの側にいた男の
終始にやけ具合がいちばん胸糞だったかな
ゆうゆ

ゆうゆ