龍馬

最後の決闘裁判の龍馬のレビュー・感想・評価

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
4.3
久ぶりに心が震えたラストの決闘シーン。
妻の表情から明らかになる事実。

リドリー・スコットの、80年代前後の「エイリアン」「ブレードランナー」を観て興奮したような思いが再度蘇った。今や83歳で本作を撮ったのだから驚きだ。

”決闘裁判”とは、一向に解決を見ない争いの決着を神にゆだね、命を賭けた決闘で解決する方法で実際にフランスであったらしい。

決闘裁判をしたのは友人同士。
どちらかが死ぬまで戦う。

妻が、夫(マット・デイモン)の旧友(アダム・ドライバー)に暴行を受けたことで歴史を動かす裁判にまで発展する。

敗者はたとえ決闘で命拾いしても死罪になる。また夫が負けた場合も妻も偽証罪で火あぶりの刑を受けることになる。

映画は夫、友人、妻の3人の観点からそれぞれ描かれる。見ているうちに視聴者が裁判の証言者になったような効果を受ける。

果たして、裁かれるべきは誰なのか?
見事な傑作です。
龍馬

龍馬