ポスターが綺麗で予告編も思わせぶりで、とかなんとかよりも本音をいうと、風吹ジュンさんを見物に行ったのね。(70年代の我がミューズのお一人)
主人公の男性二人が距離を縮めながらお互いの上着を交換して街を彷徨く中盤辺りまでは、良い雰囲気です。
でもタイトルになってる台詞を吐くシーンも含めて、全体がわざとらしくぎこちない。無理やりくっつけた脚本みたいな。
とりわけ2台の車がY字路で分かれていくラストまでの「終盤」の冗長さに耐えるには結構な意思力が必要かも。
工藤梨穂さんは前作『オーファンズ・ブルース』(2018)を拝見した時に「流れは良いんだけど、もっと練り込んだ脚本の映画を作って欲しいなあ」っていう感想を書いたんですけど、4年経ってまた同じこと、思いました。