二瓶ちゃん

映画 おそ松さんの二瓶ちゃんのレビュー・感想・評価

映画 おそ松さん(2022年製作の映画)
4.5
なんかやばい映画だと聞いていたので、鑑賞。

エイベックス、TV TOKYO。

【シネコンを気狂いにさせる映画】

桜田ひよりが丸坊主のチビ太なのもおかしいんだけど、もうそれ以外に突っ込んだらこっちがおかしくなりそうな映画。

天才とバカは紙一重という陳腐なセリフが似合う映画。

全部茶番劇で、まぁ、養子のくだりを一つの作品だとしてみても七割以上は茶番劇と言える作品。

キャスティングもパロディもメタも下ネタも、アイドルを使っていて、シネコンで上映される映画であることを忘れているかのようにやりたい放題。

井頭愛海、髙石あかりについてはエンドロールまで気づかなかった。残念。

一本の映画ではあるんだけど、六ツ子だから6人分、いや、SnowManだから9人分、9本ぐらいの映画を見たような、感じがする映画。

もう満腹ってぐらいまでに食わせてくれる定食屋。でも食べさせてくるものが怒涛の揚げ物地獄なので、こってりしてるけど、何の栄養にもならないっていう感じ。

正直神社前のソラとおそ松の恋愛模様あたりで飽き始めていたので、この評価の低さには納得する。もうこちら側に理解させる気力があるのだろうか。シネコン邦画色々説明しがちだから、まるでフランス映画でも見終えたかのようなこのわけわからなさを感じられるなんて思ってなかった。

いろんな映画のごちゃ混ぜで、どこに帰着するか不明の物語。そういう意味では、「メルシー・ラ・ヴィ」という以前見た映画に似ている。あれはこっちに理解させようなんて一切思ってなかったけど、今作はしっかりと説明があるし、メタキャラ(トト子など)がこちらの気持ちを代弁してくれる。

めちゃくちゃメルシーラヴィ見返したくなったわ!

悉く意味不明、わかるのに理解不能、しかし思い切りバカ、やりたい放題、自由すぎ、これがシネコンで上映されるYouTubeでとんでもない再生回数叩き出すアイドル主役の映画、ということで驚いてしまって、2度と観ることはないと思うのだが、このとんがり過ぎマインドに驚天動地のこの評価。

ちび太が可愛すぎる。多分これがエブエブというかマルチバースを廃しながらも描ける最高なカオスなんだと思う。

脚本家は絶対頭良い。

配信であろうと、劇場であろうと、この映画を見ることは忍耐。推しのための修行。劇場はみんなポカーンとしてたんじゃあないか?