あさのひかり

オアシス:ネブワース1996のあさのひかりのレビュー・感想・評価

オアシス:ネブワース1996(2021年製作の映画)
4.7
私もそうだけど、気になるけど上映館遠くてとかならぜひとも行って欲しい。私的には今年ベストになりそうな予感、控えめに言っても最高。

ネブワース公演のチケット発売から映画が始まる。ネットやコンビニで買えなかったあの頃、ドキドキしながら電話が繋がるの願ってかけたり、レコード屋に並んだり。そうしてチケットを手に入れた時の感激、遠くてもアクセス悪くても、「行きたい!」 って思いだけで必死で行って、いい場所取りたいから早く並んで。そんな人達ばかりが同じ場所に12万人集まったとんでもない熱気。そして、映画を通してを自分もその中のひとりになったつもりで疑似体験できる幸福。そして、これってこのコロナ禍の中でずっと我慢し続けてることだから、余計にこの幸福感がまず最高。

そしてライブが始まれば、あの時の音を映画館の音響でライブを疑似体験できて、更にファン目線からもオアシス当人達からも、その曲やその体験が語られて、それがどんなに特別だったかも分かる。

以下細かい感想だけど、あの時のリアムが天使や神に見えるの分かる、なんですかねあのオーラ、ノエルがあんな素敵な詩を書くのに小学生レベルの下ネタいうのも、そしてその後母さんごめんっていうのも最高。あの広さの中で全員を楽しませるオアシスの演奏も最高だったけど、私は、ジョン・スクワイアのギター演奏が素人の耳で聞いても微動だにしないものすごい巧さなのに感動、人の曲なのに。ザ・シャーラタンズ好きなんで彼らについても言及あってうれしかった。あと、「Wonderwall」の歌詞大好きなんで、本人がなんと言おうと私的には成功だし、リアムの声はいつだって全盛期。そして、リアムに「タンバリン欲しい!」って言って本当に本人からもらえるのもすごい思い出。

行けなくてラジオからの音源をカセットに録音して、いかに早くカセット裏返すかが勝負!って話に共感しまくる同世代ファン、確かにあの頃はライブは特別な思い出として心にしまって持ち帰るもので、誰かに拡散するものじゃなかった、だからライブに必死で夢中になれた、はすごく分かる、その時その場所でひたすら感じたことがいちばん大切なんだよ。

・・・って長くなったけど、結局こうして、特別なあの時あの場所を追体験して、ファンとしてライブの醍醐味を深く味わえる、っていう、これ今いちばん出来ないことだから、それ感じただけでも最高。あと、コメントくれたファン映画の最後、ちゃんと敬意払われてるのも、ファン大事にしてる、って感じでいいなーってなった。とにかく最高なので、1,2年後くらいに爆音上映とかで再上映希望、映画館が近かったらリピしてた。
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