中学校の頃からオードリー(≒ベーコンズ)のオールナイトニッポンを聴いていたので、ツチヤタカユキさんの存在はもちろん知っていたし、ハガキ職人というものを認識したのも彼が初めてだったかもしれない。
“人間関係不得意”とか、並んで歩いていると若林さんの方に勝手に近寄っていっちゃうとかのエピソードだけは知っていたけど、ツチヤタカユキという人間そのもののことは今回初めて知った。もちろん全てではないと思うけど。
笑いに取り憑かれているというよりは、面白いことが頭に浮かんでしまう病気のように感じた。星野源「Pop Virus」が聴こえてきました。
彼にとっては面白いことが頭に浮かんできて、それを吐き出すことはイコール生きることであり、それが「芸人」とか「作家」とか「テレビ」とかの枠にはめられるとそりゃ窮屈だろうなと思った。“生きる”ために3年我慢しろってそれはなに?ってなるだろうな。
若林さんも彼を笑いで食べていけるようにしたいと思ってくれていたのだろうけど、それは今の日本では作家とかしか術がなくて、もどかしかったのかなとも思った。
ツチヤさんにとってハガキが読まれるとか若林さんにメールが読まれるとかは、自分の発する言葉が相手に伝わるとか、それに返答をもらえるとかのようなもので、唯一の人とのコミュニケーション手段だったのかな?とも思う。言い過ぎかもしれないけど。
誰かと話をしたかっただけなのに、それがうまくできなくてもっと自分が苦しんでしまうのってそれこそ悲しき怪物のように見えました。