このレビューはネタバレを含みます
※この映画のアメリカの公式アカウントがSNS上でした不適切な投稿は許されるべきではないとした上で、この映画を観た純粋な感想を書きます。
バービー人形というと、日本で言うリカちゃん人形的なもので、子どもたちの中でも特に女の子達が幼い頃に多く触れてきたものであると言う認識です。男である私としてはテレビCMなんかで見る程度で実際に触れたことは無かったので、そういった人形が、子供達にとって大きな存在だったのかは実感を持ってわかることはできないけれど、この映画を見る限り相当なものなんだろうなと思いました。
マーゴットロビーが演じた典型的なバービー人形だけではなく、様々な職業のバージョンが出たりして、多くの女の子たちにとっては憧れの的であり、自分もこうなりたいと言う目標であったのかな？と思いました。ただ一方で、バービー人形のようにスリムな体型こそが美でありそうでなければいけないと言うことや、立派な職業に就き「何者か」であらなければいけないと言うような固定観念を植え付けてしまったと言う面もあるのかなと思いました。
一見、バービーランドは女性こそが活躍している理想的な世界であるかのような印象を受けるけども、人間界との境界が曖昧になっていく過程で、バービーランドにも偏りがあることがわかってきて（もちろん人間界はそれまみれなんだけど）、男性だけの社会でも、女性だけの社会でもダメで、それぞれが対等で平等であることが理想的な世界なんだと月並みですが思いました。
男性はこうでなければいけない、女性はこうでなければいけないということが偏見や差別の根源であり、そういった風がずーっと昔から吹いてきてしまっていて、それを断ち切るのは「自分はどうしたいのか」「どうなりたいのか」と自分に目を向けることなのかなと思いました。
ラスト、人間社会で生きていくことになったバービーが「婦人科」を尋ねたのがあまりピンと来なかったです。人間として生きていくことになったからまずは自分の体と向き合おうと婦人科に行った？婦人科医になろうとした？妊娠してた？
