まりえってぃ

笑いのカイブツのまりえってぃのレビュー・感想・評価

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)
4.0
これほどまでに貪欲になれることがあるということに羨ましさを感じると共に、何かを得ようとする時、何かを諦める覚悟もしなければいけないという世知辛さを痛感した。
オードリーANNを初期から聴いている人間からすると、懐かしさや悔しさや切なさ、色んなものが込み上げて深く感情移入してしまう。
「ラジオネーム・ツチヤタカユキ」。
あの頃、その音を聴くたび、もう笑ってる自分がいたもんな。
若林さんってまだどちらかというと若手の部類で、そうだよな、こんな面倒なことあっただろうな、でもそうするよなとか納得の連続。
放送作家は1人でする仕事じゃない。時には迎合する力も必要となるだろう。
その分野における才能と世渡り上手という素質を両方持ち合わせている人間なんてなかなかいない。
正直どちらが大事なのかも分からないけれど、ないものは少しでも努力して向上していかなければいけないんだと思う。
でも、「この世界でしか生きられない」、そう言われる人間は死ぬほどかっこいい。
数年前、今、新作落語の台本を書いていると聞いて嬉しかった。
私自身も、落語に救われた人間として妙な親近感を勝手に覚えている。
あんな風に貪欲に‥はなかなか難しくても、いつか一緒に仕事がしたい。
岡山天音と菅田将暉の演技には相変わらず痺れました。
まりえってぃ

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