2025.04.11 レンタルDVDにて鑑賞
「哭声」のナホンジンがプロデュース、脚本して、「哭声」の姉妹編と言われていたので一応見てみようと思って。
「哭声」ははっきり言って意味不明ながらそれなりに面白かったのに対して、本作は2時間超えを何とか見せ切るものの評判ほどは面白くなかった。
そして本作は何故かドキュメンタリースタイルを取っているものの、カメラマンが映る以外はほぼ通常映画と変わらないと思います。多分、カメラが多すぎるからかも。
アジア圏でも特に東南アジアは今でも大都会に住んでいる人でさえ悪霊や妖怪、魔法を深く信じているらしいですね。そこでタイ東北部にバヤンという女神が憑依し巫女になったニムという女性を密着取材するというドキュメンタリーの体で話は進みます。
どうして自分が祖母から引き継ぎ巫女になったか、家族のことなど語られながら姉の夫、つまりは義理の兄の葬式に参加していると姪のミンの様子がおかしい事に気が付く。
撮影隊はもしかしたらニムからミンへの巫女の継承が撮影できるかもとミンへの密着も始める。
まあミンが自分をコントロール出来ないほど暴れたり、淫乱になったり、果ては行方不明になってしまう。
そしてこの件はバヤンとは関係のないこと、義理の兄の家系がヤバいと判明、そしてとにかくミンを救うためにニムは知り合いの祈祷師と儀式を開くことにするが、という展開です。
序盤は中々リアルな感じがしていたのですがミンに変異が起こり始める頃には「エクソシスト」系の憑き物映画とあまり変わらず、クライマックスに至っては怖がらせようと思ったのかやり過ぎで一気に冷めました。
総合的には「エクソシスト」の東南アジア田舎版を一応モキュメンタリー風に撮ったという作品でした。