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THE FIRST SLAM DUNKのsenatsuのレビュー・感想・評価

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
3.7
映画館で観ないと評価が分かれそうな作品
観に行ってよかった!
3DCGと2Dの境界線はいい塩梅だったと思う。
3Dのおかげで躍動感など、2Dで描ききれない質量を出せていた。
3Dですべてやると、もったりするところをわざとコマを落とすなど2Dアニメーションで培った技術も盛り込まれていた。
アニメよりも漫画へのリスペクトを感じる描写も多く、冒頭のイントロでは、鉛筆でキャラクターが描かれて徐々に命が吹き込まれて動き出す演出もあり、井上先生の絵のファンのテンション上がること必須。
漫画を読んだことない人、井上先生の絵だけ知っている人、色んな層がみても楽しめる内容にしていたのも、すごいバランス感覚だと思う。万人に合わせると、丸くなりがちだけど、よく面白いままゴールできたと思う。ワールドカップの時期に公開しているのも、かなり計算高い。スポーツ観戦をしている感覚を味わえる、アニメ離れした出来でした。
スパイダーバースやアーケインの制作プロダクションの出来にはまだ追いつけていないけど、日本の3Dアニメーションの進歩と未来を確実に感じられる作品でした。
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