keecoliquorice

THE FIRST SLAM DUNKのkeecoliquoriceのネタバレレビュー・内容・結末

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

近所の映画館では、ふたつのシアター使って一日9回。すごいな、と。

アニメはあまり観ないんだけども、話題になってて絵柄はわりと好きな感じだったので気になり、

スラムダンクというタイトル以外、なにひとつ知らないけど観ました。

126分あったの?!あっという間だったなぁ。

試合の流れのなかで主人公や各キャラとのエピソード回想が入る構成だけど、試合を途切れさすことなく大変観やすくて、というか、

試合で手に汗にぎってアア!耐えられないーと思うギリなところでフッと回想に入る、そのタイミングが絶妙で、張り詰めた心がほっと休めるひとときになってくれたのです。

その間は微笑ましく見たり切なくなったりしながら、主人公の背景や性格、取り巻く人々とその関係性など、スラムダンク自体が初見の私でも想像できて、それを踏まえて再び試合の緊迫感へと戻ることができた。いや、さらに試合に集中していった。

試合での選手たちとボールの動きは、アングルやスピードの緩急など、縦横無尽に超接近してステディカムで追ってるかのように迫力があり、かとおもうと、ぐーん!と俯瞰したり。きっと勝つのだよね?と頭では考えつつも、はっと気づくと指をクロスして祈ってました。

紙の上の漫画から産まれ出てくるように爆音ロックとともに登場する彼らが冒頭からかっこよくて、クライマックスで、ああまた元の世界へ戻っていくのかな…ていう演出、ステキでした。

アニメで見かける、〝シリアス顔が急にギャグ顔になる〟(とか、その逆)みたいなのが好きくないので、1箇所それふうのとこあったけど、なるほど、こういう演出してくれると世界観に入ったままで笑える。ここで井上雄彦さんへの信頼もぐんと上がった。

とても面白く観たんだけど、ただ、モーションキャプチャーの人物と、そうじゃない人物とのアニメの動きの違いがちょっと気になっちゃったかなー。

それでも、帰り際におみやげのシールもらえたの嬉しかったし、みんなのこと好きになっちゃいました。そしてカフェに寄って、いまショートケーキを食べております。(映画観たら分かる)にひ。


【追記】
10代の子に「スラムダンク」観たよ、と言ったら、親より上の世代の漫画…と言われ、昔の漫画ということを知った。(いまさらですみません!漫画も、手塚治虫と大友克洋以外ほとんど読んだことがなくて…)

びっくり。ちっとも古くないではないですか。
keecoliquorice

keecoliquorice