Mariko

アステロイド・シティのMarikoのレビュー・感想・評価

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
4.4
2回目を観てから書こうと思ったけど、まだ行けそうもないのでとりあえず書いておこうかなと。

『犬が島』観た時の「ウェス・アンダーソンはいつもそうだけど、今回はそれにしてもあまりにも情報量多過ぎ」という感想が今回も記録を更新(笑)。でも、前作よりもそれによる消化不良感はなくて、まあ、とはいえよくわからなかったところは勿論あるんだけどそれが不満にはまったく繋がっていなくて、つまり何が言いたいかというと、ものすごく好き。

そして今作もまた超豪華キャストで、「えっ、これだけ?」感が漂う人は当然いるんだけど(笑)それを「豪華キャストの無駄遣い」と思わせず、贅沢だな〜 と思ってしまうのはファンの弱みか😅

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はい。実は、ここまでは前作フレンチ・ディスパッチのレビューのコピペ笑。

なんなんですかね、この、あまりに独自の世界の確立っぷりは。

目眩くウェスワールドに幸せいっぱいで浸りながらも、何故この入れ子構造にしたのか、の必然性が見えず、どういうことー?!とずっと思っていた、し、まあ今もよくはわからないのだけど、終盤のオーギー役の役者(演じてるのはジェイソン。ややこし...)と亡き妻役だったはずの役者(!)とのやりとりが、劇中のオーギーとミッジとの窓越しのやりとりと重なって見えてきて、そこにグッときたことは確か。ただ、それがため、というにはちょっと希薄かな。

エンドロール後のひとことの気の利き方も素晴らしくて、客電ついて「あーおもしろかったあ、それにしてもジェフ・ゴールドブラム🤣...」って言った時の連れの「えっ、どこにいた?」がなんだか映画の続きみたいで最高だった。
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