misty

硫黄島からの手紙のmistyのネタバレレビュー・内容・結末

硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

この彩度の低さ、the イーストウッド映画だな〜と思う。渡辺謙、外国に理解がある心が広い良い上司をやらせるとやはりすごいな…そして中村獅童の哀れさよ…他だと結構根性論ゴリ押しながらも最後にはいいシーンあるようなもんだけど…
あと伊原剛志の初登場シーン、暴れん坊将軍リスペクトでちょっとおもしろかった…こちらもまた外国に理解のある良い上司だった しかしオリンピック優勝者を戦地に、しかも硫黄島に派遣するとは勿体無いの極みすぎてやりきれない あと戦う前に赤痢で死ぬのもやりきれない 戦争とはやりきれない

父親たちの星条旗と比べたら、こっちの方が物語が島の中だけで完結するから良い話ではないけど後腐れなく自分の中でも区切りがつくから観やすいと思う。父親たちの星条旗は帰国してからが人間の闇みたいな、個人的にはあっちの方が観ててつらかったわ…死んでも地獄生きても地獄…

イーストウッドの映画は、どこかに強く肩入れしてるとか擁護するとかもなく、一歩引いたところから淡々と、出来事を粛々と撮っているからフェアだなと思うと同時にめちゃくちゃシビアだなと思う でも安心して観れる、またまだ元気に映画作ってほしい
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