Ren

余命10年のRenのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
4.2
2022年23本目

『ヤクザと家族』否定派の自分からすれば、嬉しい驚き。この監督の作品がこんなに刺さる日が来るとは…。
映画館でここまで泣かされたのは、『エンディングノート』以来かも。

とにかく何かと美しい映画。
日本ならではの四季の情景はもちろん、この世界の尊さの表現がとても美しい。
RADの主題歌も最高で、もう何度聴いたか分からないくらい好き。

小松菜奈の魅力が大爆発しているのは勿論のこと、個人的にはその家族を演じた芸達者揃いのキャスティングが憎い。
姉役に黒木華は正直卑怯で、ずるい。

とにかく中盤以降はずっと泣きっぱなし。
特にキッチンでの母と子のシーンは泣きすぎてこっちが死ぬかと思った。

お涙頂戴モノと一括りにして切って捨てるには勿体ないほど真摯に撮られた映画だと思う。個人的に同ジャンルでは、『きっと、星のせいじゃない。』級に刺さった。
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