さとし

余命10年のさとしのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
4.3
いや〜これは感動しました。

幅広い世代に向けた作品のメッセージが良かったです。ただ単にあなたは余命10年ですよとお医者さんが宣告するわけでもなくて、もうなんか最初か変化球だらけの展開で素晴らしかったです。

思わず最初こっちかよみたいな。自殺未遂から始まっるという衝撃もいいですね。あと全体的に綺麗な作品でした。ほとんど春と夏でしたが、季節を感じることができてよく捉えていた感じです。小松さんと坂口さんはもちろん良かったです。小松さんは時には優しく時には厳しく坂口さんに接するイメージです。坂口さんはおっとりしてる感じで相変わらず美学を研究してる感じです。その他原さんや松重さんなどいろんな脇役陣が登場するのですが、優しさに溢れていて作品の雰囲気にあってる印象です。

東京も綺麗に写っていますね。まあ、最初は何故ハンデイーカムなんだろう後々のことを考えれば、携帯カメラにしたほうがよかったのではないかとも思っ他のですが、後半に入ってその意味がわかりました。まあ、設定が2013年ということもありますが。それだけではなかったです。最後にメッセージ性が良かったと言いました。人それぞれ解釈は違うかもしれませんが、私はいろんなことが叶わなかった人生であっても頑張って生きた事には変わりはないんだよという解釈です。バリバリ仕事したかったとか結婚して子供を授かっていい感じのおばあちゃんになりたかったけど叶わなかったそんな人もたくさんいるでしょうね。でもそれができなかった人にも優しく手を差し伸べてる印象です。私はそんな風に思いました。

まあ、素晴らしい
邦画に新しい風が噴いた感じです。
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