これはかなり特殊で、今までにないタイプの
ホラー映画だと思いました
子どもだけが、小さな時にだけ
使える不思議な力、見える世界
サイキックって書くと
すごい超能力っぽくも感じるけれど、
私には、この時期だけの
限定的な力に感じました
恐ろしいなと思ったのは、
言語化できない子どもたちの世界で
起こり、それが大人の誰一人が
気づいていないということ
まさに〝イノセント〟である
と思っていた子どもたちの
無邪気さの中にはらんだ恐ろしい本能
それが生まれた理由も、非常に現代っぽく、
移民の貧しい家庭や厳しい家庭であること、
障がい児をかかえた苦労の多い家庭で
あるという点にも、リアリティがあり
面白かったです
夏休みという、人の少ない、
ある意味残された人たちの中で
起こる、寒々しいこの物語は、
一生の記憶に、トラウマとして
残りそうとも思いました
しかし、よくこの話を
映画しようと思ったな、と思いました
繊細で分かりにくく、目立って
派手なアクションや演出もない
なのに、その中で子どもたちの人間関係、
心情の変化、家族関係を、
繊細に描き出していて、
ホラーでありながら、ヒューマンドラマ的
要素も強かったように感じました
子どもと観ていましたが、
「どうなるの？」
「やば！」「怖！」と、
最後まで集中力を落とさずに見ることが
出来ました
今までにない映画体験ができたと思います
面白かったです
