ひろゆき

Destinyのひろゆきのレビュー・感想・評価

Destiny(2021年製作の映画)
4.0
銀幕短評(#660)

「Destiny」
2021年、日本。7分。

総合評価 80点。

ひとり6役、つまり登場人物の全員(の声色)を 監督ひとりで演じ分けていますね。うまいなあ。

ストップモーションアニメですが、へたにコマ数を増やさない。ほどよいあんばいのコマ送りを用いて、日常の事物のすてきな擬人化、変化(へんげ)で、観者をあきさせない。あの役者変化のセンスはすばらしい。主人公が それからこれへと移り変わる。なんの説明もなしに。しかし だれもがそれに きもちよく 着いていける。フランス映画チックな演技と音楽とで、短尺ながらひととおりのラブストーリーをものがたる。超短編映画としては ほぼ完璧な出来ばえです。

まあでも 主人公の女の子も ウジウジと主体性がないというか、行動力がないというか、人間的な魅力にかけますね。というところを、余すところなく表現している。たいした力量です。

登場するチェキ、については「海抜」の回で わたしの用法を書きました。撮った写真をスマホに電磁的に保存するのもいいですが、その場で写真に印刷して 相手に渡すと存外によろこばれますよ。後日の思い出話しにポケットからパッと取り出すもの簡単だ。この映画のように。
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