バリカタ

死刑にいたる病のバリカタのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.5
もっとゾワゾワさせて欲しかったなぁ。

なんだかこの時期の邦画、豊作ですねー。
一言。面白かったです!!!

少々エグいシーンありますからプチホラーかもしれませんが、まぁサイコ系推理モノですよね?巧みな展開で観客はうまい具合に弄ばれますよ。そう言う点では心地よかったなぁ。ほほー!って感じ。

映像としてもさすが白石監督のバイオレンスシーンやシーンとしての伏線回収など、これまた巧みに楽しませてくれますね。物語だけではなく人物像までも映像に映る印象が変わって見えてくる感じがよかったなぁ。作品の厚みが出ますよね。

原作は未読です。どこまで忠実なのか?はわかりませんが、カラクリがちょっとてんこ盛りすぎた感はありました。途中までは現実味ある気持ち悪さだったんですが、クライマックスに近づくに当たり、なんだかディズニー制作に移ったスターウォーズのように、なんでもできるフォース感が邪魔しちゃいまして・・・・。「実は・・・こんなことが・・・」に思いっきり違和感が。それが邪魔しちゃったんだよなぁ。それと、やっぱ精神的に追い込んで欲しかったんだよなぁ、もっともっと。ちょっと色々と簡単にわかりすぎてしまい・・・。

主人公の精神を破壊してしまうくらいに追い込んで欲しかった。

けど、面白かったです。