このレビューはネタバレを含みます
「CURE」みたいだなって思った。一年に一回同じ地域で連続殺人事件が起きているのに警察が全く動いていない、という状態がそもそも異様な状態。これはツッコミ所なのか?違うのか・・?序盤からものすごい違和感があった。人の心を操る殺人鬼。でも殺人鬼も誰かに操られているのでは?というラスト。「死刑にいたる病」とは「殺人鬼を造ってしまう催眠術もしくは洗脳」なのかな。誰もが殺人鬼にのまれていく。街の住人達も。誰も自分に気付いてくれない、という絶望。殺人鬼は本当の自分に気付いて欲しいという気持ちと、誰かの心を操る快感に分断されてしまっている。それこそが殺人鬼の苦悩なのかも。