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ある男のaymのレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
3.8
予告編に惹かれて久しぶりに劇場で。原作は未読だけど、あえてあまり調べずに。「平野啓一郎」という名前に見覚えが…と思ったら「空白を満たしなさい」の方だった!ドラマ版にどハマりしたので、それに比べると今回の映画は好き度は低くなるけど、展開が読めないところ多くあっというまだった。

キャストも好きな人ばかり、特に嫌な役を演じてる柄本さんや眞島さんの味ったら…(柄本さんとでんでんは逆でも成立しそうだ)妻夫木聡が主人公という情報しか持ってなかったので、最初の方出てこなくて ?? だった、妻夫木聡の息子可愛すぎた!安藤サクラの息子が素朴で、思春期めいててとてもよかった…息子「花にも伝えるの?」母「どう思う?」のやりとりよかった。表題の「ある男」は窪田正孝であり仲野太賀であり妻夫木聡であり…という解釈であってるかな。安藤サクラの息子も将来何かを抱えてしまう感じに見えた。

自分じゃどうにもならないこと(親・環境)で自分が語られてしまう悲しみというかやるせなさ?はとてもわかる。自分じゃない何者かになって自分をやり直したいと思う気持ちもとてもわかる。寝起きに鏡を見て若い頃の母に似ててゾッとした経験もあるからすごくわかる。汚れた血が自分にも通っている、と思って呪うために自分を傷つけることで楽になろうとしてるのもなんとなくわかる。誰にもわからない気持ちがそこにあれば自分を呪うしかないよね。妻夫木聡も空白のような何かを抱えていて最後伏線回収した感じ。ただ見終わって、何か物足りない感じがしたのはなぜかまだ自分でもわかってないです。期待値高すぎたせいか、映画みた後というより二時間ドラマみた後のような感覚で終わった

他の方のレビューを読んで追記
・確かに窪田正孝のマッチョよかった!
・世にも奇妙な物語感、わたしも鑑賞中思いました
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