2022年19本目
鑑賞から3日経っても、この映画が頭にこびりついて離れない。
父、娘、殺人鬼、自殺志願者。
それぞれの"さがす"の、尋常じゃない緊迫感。上映中は手に汗握りっぱなし。
唐突なショッキング演出にも、悪趣味なコメディ的演出にもギョッとさせられる。
とにかく重く、むごたらしい話だが同じ監督の前作『岬の兄妹』よりは幾分観やすい。
主な舞台を西成に据えたのは正解だし、きちんと現地でロケしていることでリアリティをぐっと引き上げていて偉い。
終盤のもたつきは気になるし、ラストは絶対にこれより良い案思いついたけれど、ここまでパンチのある映画も珍しいのでスコア少しだけおまけ。