このレビューはネタバレを含みます
切ない話だった。
夫は妻の死に関するつぐないの機会を探していて、娘は父との本当の関係性を探していて、妻は死ぬ機会を探していて、他の人もそれぞれに探すものがあった。
言いなりになってあれこれやらされる佐藤二郎がとても良かったが、そこ以外はキャラクターの輪郭が曖昧だったように思う。どうしてもコメディチックな雰囲気を連想してしまう。
このテーマならもう少し登場人物を減らして、主要人物を深掘りしてほしかったようにも思う。
解放されたあとも死に場所を探して自殺幇助を続けたのは、とても切ない。