このレビューはネタバレを含みます
いつか爆発するんじゃないかという危うさが良かった。
介護施設でのシーンはたまらなかった。
物語の着地として、キレてしまうか、病死するか、事故死するかのいずれかになるのではないかと予想しながらみていた。実際病死することになったが、ラストの演出は意外だった。
あのまま、生活していたら、遠くない未来どこかでキレて社会から弾かれてしまっただろうと思う。
まだ周囲とのつながりを保ったまま、死ぬことができたのは幸せだったんじゃないかと思える。
ラスト、知人が集まったアパートから仰ぎ見る空は広々として、ハッピーエンドだったんじゃないかと思わせるほどの快晴で締め括られたのが印象的だった。