尊い。甘酸っぱ過ぎるにも程がある。
原作・TV版に比べても高木さんの西片好き好き光線が前のめり過ぎて慣れてない方は「何なんだよー！」ってなること請け合い☆ピュアピュアな中学生らしい恋愛模様を生温かい目で愛でる作品なのだから仕方がない。甘んじて受けて下さい。
中学生最後の夏休み、「会う理由」とか最高かよ。
原作自体時間軸がバラバラで時間経過を感じさせない作りのせいかシリーズにおいてはまだまだ子供っぽかった西片が男らしい一面を所々に垣間見せ(小さい女の子への心遣いとかそら高木さんも惚れてまうよなー)、劇場版らしい少年少女の成長物語と止まってはくれない青春時代の移ろいを気恥ずかしくも瑞々しく魅せる。夏の小豆島の美しく爽やかな描写も一役買ってる。
ハナパート・虫送りパート・『明日は土曜日』3人パートが物語としては別個のエピソード構成となっており少々散漫に感じるが、壮大になり過ぎない程良く現実的な物語は『高木さん』に合ってる気がする。恐らくこの作品の醍醐味は自分が経験できなかった過ぎ去りし日々を追体験させてくれるトコロにあるのだから。
未来ラストは『元高木さん』の存在あってこそ許されるネタかもしれないけど、優しい世界に癒やされましたー。
高木さんめ〜〜☆☆☆
