TERUTERU

フリークスアウトのTERUTERUのレビュー・感想・評価

フリークスアウト(2021年製作の映画)
3.9

[ Freaks Out / フリークスアウト]


能力は人を笑顔にできる力
戦争に向いてないのではない、
武器以上に危険で、戦に扱うには勿体無い

涙を拭ってあげる愛に満ち溢れた芸なのだと。


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ナチス映画といえばさ、ナチゾン(ナチス×ゾンビ)とかジャンル聞くけど、今回はまたまた異色のテーマ。ナチスにサーカス団が挑むという、半分もはや「X-MEN」がナチスに挑む映画。
4人の能力者にご注目。芸達者であり摩訶不思議な恐ろしくも驚き満載、愉快に魅力的なショーが幕を開けます🎪


戦争という物が如何に恐ろしいか見せつけてくるグロさ、それとギャップに幻想的で愉快な能力をオープンニングで披露。
一目瞭然、戦争なんてなくなってしまえと思うくらいその対比を描く今作。

そんなサーカス団員の4人は不運にも戦争へ巻き込まれていくのだが…言える言葉は可哀想。
ストーリー事態はやや暗め。そして出してくるR指定物が大胆にポロリ。やりたい放題なサーカス映画。


そんな中でも笑える時は笑える。
中でもサーカス団員ではなくナチス側の将校には敵ながらも愛着が湧いてくる。
未来を見れる能力があるが、それが個人的にツボ。

【ネタバレにはなるが】
最初見ていた時に…
あれ?スマホの着信鳴ってるけど自分のこんなのだっけ?
と、気づいたら着信は画面上の映画から鳴ってるじゃぁないか!!
第二次世界大戦中だぞ!!って思ったけど、そこからナイスな展開へ。
おいおい、なんて未来の見方してやがるんだ笑笑良い夢みろよ!!


まるでギレルモ・デル・トロの『ナイトメア・アリー』のような凝った美術面は優秀。むしろなんだかこっちの方が寄りサーカスを味わえる🤡
物語の内容もとても優しくもあれば残酷さも譲らない。
ナチスの残虐差とサーカス団員の酔いどれ具合が妙に上手く混ぜ合わさったカクテルの様な映画なのでしょう。その中で一際戦争にのめり込めない特殊能力を持つ少女がこの世界の輝かしい朝日にも感じるラスト。最っ高に眩しく邪心が嬢化されました😇


映画ならではの発展した演出は秀!ファンタスティックフォーは爆笑。もう出てくるメインキャストは芸達者なサーカス団員、最高だね。
見て見ないとわからない面白さとくとご覧あれ👋🤡


2023/No.008
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