ふぇり

パワー・オブ・ザ・ドッグのふぇりのネタバレレビュー・内容・結末

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

凄かった。終始胃が痛い。
音楽がちょっと煽りすぎな気もする。

「有害な男らしさ」はテーマの一つだと思うんだけど、どうしてそこから逃れられないのかという話。

途中で明かされるようにフィルは同性愛者で、それを隠すため、そしてきっと自己嫌悪もあって男らしさの鎧を着ている人で、それが周りも自分をも苦しめているというまさしくトキシックマスキュリニティな人だった。ホモソーシャルに染まれずに孤独を感じているという意味では弟もそうなのだと思う。

息子、フィルを殺しちゃうんだろうなとは思ってたけど(ウサギの件でね)方法が予想外すぎた。賢い。怖い。

ベネディクト・カンバーバッチはもちろん良かったけど、ジェシー・プレモンスとキルスティン・ダンストのふたりがとても好き。そしてコディ・スミット=マクフィーは佇まいからして素晴らしすぎた。

凄かったと思う作品ほど、何だか感想が軽くなっちゃうな
ふぇり

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