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恋い焦れ歌えのpokotanのレビュー・感想・評価

恋い焦れ歌え(2022年製作の映画)
3.0
BL×ラップという斬新さはあるものの、終盤でこの作品の全体像が見えてくるが、それまではとらえどころのない展開の連続でいまいち。

社会からはみ出した者の溜まり場。
あの異空間のような場所の空気感は良かった。

KAIの行動がなかなかエグい。
学校を退職に追いやったり、家に貼り紙をして妻との結婚生活を破綻させたり、行き場所をなくして、自分の近くに来させるためか。
幼き頃の初恋先生を助けるためだとしても、そこまですることでどう救いになるのか分からないし、どんどん追い込んでいる。

桐谷が妻と別れるためのあの言葉も違和感。
あの事件前までは仲の良い結婚生活を送ってたのに、フェラ強要して「お前じゃあ勃たない」とか、やや意味不明。

ラストも結局は、最悪な結末を迎える。
誰も幸せにならない。

こうゆう攻めた映画を作ろうという気概はすごく良いし姿勢は好きなんだけど、話としてもう少し面白く出来なかったものかと残念な思い。

技術面でも、音は良かったのに、部分部分でカメラワークが手ブレ酷くて見づらい。

役者は、2人とも体当たり演技。
ラストの森の中でのセックスは画的には美しいけど、絶対に寝転びたくない。
今作で初めて遠藤健慎という存在を認識したけど、めっちゃ色白イケメンだし、良かった。
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