ベルファストのmさんのネタバレレビュー・内容・結末

少年の目を通じてみる物語なので、争いごとも、学校の話も、家族のは明日も映画の話も友だちの話も自分の周りのことの沢山のことの1つとして描かれてる。だから抗争の恐怖とかが中心でずっと描かれるわけではなく、抗争に巻き込まれ翻弄される家族という感じもそこまでしない。ただだからこそ冒頭や終盤の突如日常から急に争いにシームレスに移行するのが怖いし、いかに日常的に争いが存在してたかが分かる。
ただ自分はどちらかというと戦争オタクのジョジョのように、むしろ戦争正義で戦争中心で生活が回っていた人間が、本当の戦争の恐怖を知って、戦争は間違ってると思いはじめる構成の方が好きだったので、ジョジョラビットのようだと思って見に行った身としては少し驚いた。

ただ家から出て行くか出て行かないかで物語が進むんだけど、特に緊張感はなくて、あと物語の性質上色んな話が同じくらいの尺で等価で描かれるから少しだけ今なんの時間なんだろうと感じてしまった。

最後のおばあちゃんのアップがゾクっとした。なんでだろう。