みゆき

ワース 命の値段のみゆきのレビュー・感想・評価

ワース 命の値段(2019年製作の映画)
3.8
9.11のテロによる被害者と遺族を救済するための基金で、金額の査定をした弁護士の回顧録を映画化。
無駄に感情を煽ることなく淡々と、でもしっかりと様々な人の気持ちに寄り添ういい映画でした👏

「公平」って何だろう?
自分が遺族基金側の人間だったら?
被害者だったら?
遺族だったら?
そもそも全員納得出来る正解なんか無いところから始まって、もう頭から火が出るくらい色々考えてそれでも落とし所が見つからない。
ただ1つ分かったことは人の命をお金に換算することは、基金側の人間にとっても遺族にとっても罪悪感でいっぱいになるとても辛い行為だということ。
韓国映画に出てきそうな、露骨に悪~い役人も、金の問題じゃないと言いながら少しでも高くむしり取ろうとする遺族も出てこない。
泣きたい人には肩透かしかも😅
守りのマイケル・キートンと攻めのスタンリー・トゥッチのイケおじ対決は渋くて良かった👍👍👍

BL好きの人間にとってゲイのカップルの話は辛かったな~😱
今まで観てきたBL作品のカップル達の悲しそうな顔が浮かんじゃったわ~😭😭😭
遺族のための音楽会みたいなイベントで「頑張らないと聞けない音楽は嫌だ」というセリフには笑っちゃったけど、「頑張らないと観れない映画」はもっと嫌😅
みゆき

みゆき