tottsun

ちょっと思い出しただけのtottsunのレビュー・感想・評価

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)
4.0
「ちょっと思い出しただけ」🎬10
2021年7月26日。34歳の誕生日を迎えた佐伯照生(池松壮亮)は、サボテンの水やりなどをしてからステージ照明の仕事へ向かい、ダンサーにライトを当てていた。一方、タクシー運転手の葉(伊藤沙莉)は、客を乗せて夜の東京を走っている。トイレに行きたいという客を降ろした葉は、どこからともなく聞こえる足音に導かれて歩き出し、照生が踊るステージにたどり着く。
ただでさえ邦画はあんまり観ないし、恋愛映画なんてもってのほか…そう言って「花束みたいな恋をした」を鑑賞したのが今からちょうど1年前。
今作だって全然興味なかったのに、色んな方々の鑑賞記録見てたら居ても立っても居られなくなって気がつけば映画館へ。
2人の演技は本当に台本があるのか?と思うほどとっても自然で、いい意味でリアルで個人的には「花束」よりも「愛がなんだ」よりも好き。この2人だから出せる空気感なんだろう。ってレビューにも書いてる方多かったけど本当にそう思う。
それにしても、なんでだろう。自分も30代に差し掛かったからこそ、共感したくなるような展開でしかない。
最初はちょっと謎めいた構成に戸惑ったりもしたけど腑に落ちればなんてことはない。むしろ理解したからこそ、想像してしまう。
何も前情報入れない方がそこは楽しめるかな。
この前たまたま見たインスタか何かの彼氏と喧嘩中の女子あるあるで『「もういい!」を連呼する。』っていうのと、『「追っかけてこいよ!」って思う』ってのがランクインしてて、めちゃくちゃ該当してんじゃん!って笑いそうになった。
男の人からすればめんどくさいかもしれないけど…それが女子という生き物なのよね。
うちの旦那さんも気持ちを全然面に出さなくて、一方で嫁は思ったことすぐ口からこぼれちゃうから自分達の姿見てるみたいだった。
鑑賞してる人は思いの外、年齢層高めの男性多めで「ストライクゾーン広めじゃん!」って思った。笑
「花束」でも書いたけど恋愛ってそれぞれの人間を形成していく上でよく通る道だから共感度が高いのかもね。
私的には☆☆☆☆かな。
tottsun

tottsun