モールス

叫びとささやきのモールスのレビュー・感想・評価

叫びとささやき(1972年製作の映画)
4.0
人間の「生」と「死」を悪魔的に表現した力作と思います。「生」では孤独や愛への飢え、姉妹の間にあったジェラシーは独占欲を示唆してるようで如何にも人間的です。「死」ではキリスト教が定義する永遠の命、死して神の身許に行く幸せを真っ向から否定するように生への未練を見せつけます。
面白い映画ではありませんし 、後味も悪いのですが、人間は生きながらにして寂しさを感じるものだというメッセージ性はあると思います。
また生死の境を度外視した作風に不気味さがあふれて、怖ろしさは満点でしたね。
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