メインキャラクターとなる、
2人の関係性が
1番良かった時(過去)と、
離れつつある時(現在)を、
対比する演出が特徴的。
行動の同アクションや、
台詞の繋ぎを上手く利用して、
現在と過去を違和感なく
行き来する構成になっている。
加藤監督が舞台出身という事もあり、
最悪の方向性に進む男女のやり取りに、
異様な生々しがあり、目が離せない。
共感できる男女の人物像ではないが、
やり取りそのものに
リアリティーがあるという感じ。
救いがあまりない映画なので、
見終わった後の虚無感が
半端ないが…
どんなに絶望的な状況でも、
腹は減るという事で、
だらしない彼と決別して、
朝食を取れたラストシーンは
唯一の救いか…
男女の関係性の変化という、
シンプルな題材ではありつつも、
最悪な男と、
最悪な男に惚れてしまった
だらしない女のキャラクター付けが
この後味の悪い雰囲気を
生み出している。