終始息は浅く、心拍数は高いまま観た。めちゃくちゃしんどかった。
貧困、黒人、精神疾患への解像度の低さとそれに起因する差別意識をまざまざと見せつけられ、音や怒声が飛び交うので要注意です。(体調に影響することも充分ありうると思うんで)
知らないから恐れるし、恐れるから好戦的になるし、好戦的になるから暴力に帰結する。目的なんかどうでもよくて、「〇〇なくせにお前如きが俺様を困らせんなよ」もうそれだけ。最悪だし、これが罪に問われないのも絶望的。
〇〇には、“トランスジェンダー”でも、“生活保護受給者”でも、何でも代入できるから、いまの日本と切り離して考えられるわけないです。“あちら”と“こちら”では世界の見え方から違っているし、弱い立場の者が易々と扉を開けることなんてできないのも同じ。最後の防衛ラインは当たり前に死守するに決まってる。
どんな社会を作るのか、どんな個人でありたいか。映画だからこそできる問いかけ方だった。