ぴろぴろ

キリング・オブ・ケネス・チェンバレンのぴろぴろのレビュー・感想・評価

4.0

83分と映画としては短いのだけど、これ以上長いのは辛い。  実際の事件とほぼ同じリアルタイム進行形で描かれて、とにかく息が詰まる様な息苦しさを感じる映画だった。
居た堪れない気持ち、やるせなさ、もどかしさ、そして臨場感は「デトロイト」を思い出す。
何か身の危険を感じた時、真っ先に警察に通報すると思うのだけど警官が守ってくれない、市民を守ってくれるはずのその警官に殺されるという実話。
初めのキッカケは些細な、ありがちな出来事。  何かが違ったら、特にお互い最初が違ったら結果は変わっていたのだろうか。
警官は職務を全うしただけなんだろうけど、やり方、言い方、思い込み、どんどんエスカレートして最後は狂気の沙汰だ。
最後に実際の録音音声が流れ、事件のその後を知る。  ここが1番居た堪れなくて、やるせない。
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