バリカタ

猫は逃げたのバリカタのレビュー・感想・評価

猫は逃げた(2021年製作の映画)
4.5
あぁ、今泉監督作品・・・好きだなぁ〜とつくづく思った一作でした。城定脚本もまた好きだなぁ〜と。いい塩梅のエロが散りばめられていて・・・グミがエロいと学びました・・・。それと四人の言い合いシーン見事見事見事です。あの絶妙な間とリズムは今泉監督ならではなのではないでしょうか?「街の上で」の鉢合わせシーンを彷彿させます。

お話自体面白い。本質を突きながらもちょっとズラして、そこはかとないコミカルさを醸し出してる感じが好き。ナイル殺人事件のポアロ級のラストにたたみかける、気持ちの種明かし。あの帰着のさせかたはすごーいアガペーとエロースか・・・・・笑っちゃったけどしっかり帰着させてるあたり良いですね。なんとなく奇妙な男女4人のお話なんですが、作品全体のあの空気感が「あぁ〜あるかも?いや、あるなぁ」って思わせますし、あのラストの帰着のさせ方も「この男女達ならあるかもなぁ」なぁんて。なんとまぁ爽やかなエロースですこと。

けど、結局は猫へのアガペーが繋いでいるって感じが・・・やっぱり、うまいよなぁ。ぐるっと回してる感じが好きですね。何度も見たくなる作品ですね。「愛なのに」と同じで。