二瓶ちゃん

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーの二瓶ちゃんのレビュー・感想・評価

4.3
なんか急に見たくなったけど、地元では吹き替え限定だったので、Amazonで購入して字幕版で。やっぱマリオが日本語喋ってるのはなんか変な気がするので。

UNIVERSAL、ILLUMINATION、Nintendo。

【夜中2時半からでも観れました】

マリオ関連だと
・ニュースーパーマリオブラザーズ
・マリオカートDS
・スーパーマリオブラザーズ(GBA版)
をやったことがあります。

微妙だったところをまず書くと、クッパの存在。ヴィランとして感情移入できる部分などなく、ストーカー加害者のようにピーチに一方的な愛を押し付けるだけの加害者だった。悪役として深みに欠けた。んまぁ、クッパってそういうキャラなんだろうけど。

それ以外はかなり、良かった!

まず、CG。ふかふかのキノコからして良かった。ぺたんこで顔に張り付いてくるゲッソーの質感も好きだった。コインが物体として存在する設定や、ハテナブロックのカチカチな感じとかも好きだった。どーも横スクロールゲームだとプラスチックのような質感を感じてしまいましてね。ってかレインボーロードって破れるんだ。透明な何かなのかと思ってた。

次に、音楽。a-ha、Mr.blue sky、holding out for a hero。そこはかとなく80´sバイブス。その他デジャブを気持ちよく感じられるゲームBGMの多用。

そして、ストーリー。マジで失礼なんだけど、マリオのことはゲームとしてしかとらえていなくて、物語としてしっかり理解していなかった。だから、この兄弟の実生活に及ぶまで、彼らの存在に実感を持って考えたことがなかった。だから、配管工としての彼らの姿から始まるのは良かった。あとキノピオウザいってゲームしてる時から思ってたけど、ちゃんと映画でもウザくて安心した。

さらに、異世界だけで物語を完結させずに、ぶっ壊してブルックリンでラストバトルがあるのも良かった。その帰着点も良かった。殺したりして終わるみたいな終わりではなくて。

兄弟としての連帯、マリオとピーチの連帯、マリオとドンキーコングの連帯など、手の組み合いにも熱を感じた。

結婚式シーンでボムキングを久々に見て誰だっけ〜ってなってた。

猫マリオとタヌキマリオ分かってなかったけど、そういえば居たなぁ。ギャラクシーとかで。

動きも素敵。ゲームしているみたいな感覚で、永遠に見てられる。それにはもちろん物語としてのテンポの良さもあるだろうけど。

マリオを物語として認識できたし、遠い世界の話で夢を終わらせないことに製作者の熱を感じた、音楽も良かったし、エンタメとして充実の90分ぐらい、ということでこの評価。

キャラクターの見た目に目が行きがちなアニメ世界かもしれませんが、ハートの前髪よりも、性格でソウルを感じさせるピーチ。ルイージも同様。