今日はクリスマス。しかし、人類が滅びゆく地球最後の日でもあった・・・。
この「世界終末」と「クリスマス」を掛け合わせた設定が最高。
テイストが近いのは『ドント・ルック・アップ』。こちらはスケール大きく、国や政府、地球規模で世界が滅びゆく姿をコミカルに描かれているが、『サイレント・ナイト』はミニマムに、家族と友人たちに焦点を絞って、最後のクリスマスイブをどう過ごすのか？をブラックユーモアたっぷりに描く。
世界が終わる家族の一夜を描くという点では、ラース・フォン・トリアーの『メランコリア』も近いけどテイストは真逆で、もっとポップで笑える作品。
監督は本作でもすばらしい演技を披露している『ジョジョ・ラビット』のローマン・グリフィン・デイヴィスの母親、カミラ・グリフィン。
まるで現在のコロナウィルスの世界を予見したかのような先見性とイギリス政府への
皮肉も込めた視点も面白い。
