アキ

モスル~ある SWAT 部隊の戦い~のアキのレビュー・感想・評価

3.0
常ならこの手の(ある種の)戦争作品は駄作であること十中八九ななか、かの大阪ステシネで公開されてた実績と、監督が有名な脚本家なうえ、制作にアベンジャーズのルッソ兄弟が絡んでるばかりか、点数もすこぶるよろしいお話だということで鑑賞してみたらばなんじゃそりゃ、ってなった。

いや、分かるよ、そりゃそういう大義で動くのもあってよいというか、事実に基づく点からしても、とっても現実的な動機だと思う。

とはいえ、映画単体として見た場合、「これが任務だったんだ」と最後に悲しげにそれ明かされたら、やはりどうあってもえっ!?てならない!?それまでが滅法な死地で犠牲も多かったから、もっとダイレクトに大きなことをやってくれると思いますやん、気分がスーッと消沈していったというか。えー、あー、そうなんだぁ、それが目的だっんだぁみたいな微妙な隙間風。お国のためにはつながるから納得できるけど、納得をハラにおさめるのに10秒時間がかかる。
風呂敷広げすぎたかね、、

まぁでも、俯瞰してみても、何というかもたついてるなぁという印象は否めない。いろいろまどろっこしいところや、指揮官が意外と感情的に動くタイプだったり、それほどワクワクしない戦闘だとか。こうした創りの隙が大きいからいろいろ安っぽく見えちゃうんだよ。

むろんこの種の安っぽい戦争モノに比べたら良く出来てるほうだけど、ブラックホークダウンやローンサバイバーを期待すると足元すくわれる。で、僕は期待しすぎたから足元すくわれた。
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