tottsun

ゴッドファーザーPART IIIのtottsunのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)
3.9
私が最近見た映画621
「ゴッドファーザーPART3」
コルレオーネ・ファミリーを描いた壮大なドラマの最終章。ファミリーのドンとなったマイケルは、バチカンの加護を得て一切の犯罪から手を引くことを宣言した。だが後継者に甥のビンセントを立てたことから内部抗争に火がついてしまう。自身も病に蝕まれるマイケルは何とか事態の収拾を図ろうとするのだが…
職場の上司の方からBlu-ray Discを借りての鑑賞第三弾!
今回「ゴッドファーザー」シリーズを観るまでPART3がPART2の後、16年ほど経ってから作られたというのを初めて知った。
娘のソフィア・コッポラを起用したことで親バカ炸裂と批判されラジー賞を受賞するまでに至ってしまったという有名な話は知っていたけど…ちゃんと観てみるとそこまで批判するほどなのかと思ったりもする。公開当時はアカデミー賞3作品全て受賞するのか!?と期待が大きかったが故に受け入れられなかったのだろう。
こうやってシリーズを連続で観てみると前2作と比べて深い意味深な演出等はあまりなく、話自体はヴァチカンを巻き込んで広がりを見せているけれど比較的分かり易いと思った。
PART2で父ビトーと対比した描かれ方でマイケルが孤独の沼に沈んでいく様が描かれたけど今作では、その後マイケルがすっかり年を取り昔の日々のギラギラとした欲望のまま突き進んでいた時代を振り返り、時には懺悔し…そういった弱さが強調されている点が印象深かった。
ファミリーを守りたい一心で本人は突っ走った人生だったはずなのに結局は…
幸せだと思っていた日々の回想シーンが挟まれるから寂しさや悲しみが強調される。
アンディ・ガルシア演じるヴィンセントが選んだ人生がマイケルのようなものにはなって欲しくないな。
最後のマイケルの終わり方が胸にチクリと刺さる。
私的には☆☆☆.9かな。
こうやって観てみると1からまた順に観てみたくなる。
すっかり「ゴッドファーザー」の
世界に魅了されてしまった自分がいる。
tottsun

tottsun