バリカタ

三度目の、正直のバリカタのレビュー・感想・評価

三度目の、正直(2021年製作の映画)
1.5
エキセントリックだらけで気持ちがついていけなくなってしまいました(笑)まぁ、ドラマですからいいんですけど、こんなにたくさんのイレギュラーな人物設定が必要な物語なのでしょうかね?とてもとても狭い社会内で繰り広げられるお話で、暗くて重い「ビバリーヒルズ青春白書 四十路編」みたいと思っちゃいました。え?それってあり得る?の連続で、ダメでした。

あまりに共感できないが故に、僕が住んでいる世界とは別次元で繰り広げられているんじゃぁないか?と思えるような感覚になってしまいました。うーむ、波長が合わなかったとはこのことを言うのかなぁ。だから嫌な面ばかりが目についちゃいました。

春の執着心の源泉がよくわからん。その執着心を生むほどの出来事にもかかわらず、元旦那の関係がよくわからん(だらしない?)すごいトラウマあるはずなのに、その仕事やれる?フラッシュバックとかないの?とか。

宗一郎の話、安易過ぎない?。こーいう設定見ると作り手の医療へのリスペクトの無さ加減を感じてしまい思いっきり引くのです。ちゃんと考えなさいって思います。もっとやりようあるべ?とか。

唐突な男の登場とそのあり得なさに引いてしまう・・・とか。まぁ色々・

唯一良かったのは車の中の毅と美香子の会話シーン。二人の気持ちのすれ違う様、気持ちを探る様、気持ちの一方通行、ソレジャナイ感、気持ち離れていく感じ、、、いい塩梅でヒリつきました。これができるのに、なんで全編あの感じだったのだ?しっかりできるのにー、って思っちゃいました。ただね、、、確かに前振りあったけど・・心をさらけ出せるって言ってたけど。。。その大事な場面でリズム刻むなよ・・・失笑しちゃうじゃないか。

まー、いろんなパターンで「三度目の正直」を実現するための葛藤と精算、ちょっぴりの前進のお話かな?うーむ、よくわからん。「ハッピーアワー」が大好きなので期待したのですが当てが外れてしまいました。ハッピーアワーのような変わらぬ日常の、薄皮1枚剥いだ下にある生温かい何かをつまびやかにしていくような物語を見たかったんですがね。残念でした。