このレビューはネタバレを含みます
本当に素晴らしい映画。
めちゃくちゃ泣けるし、本当に日本人全員に今観てほしい映画。
主演の嵐莉奈ちゃんが好きなのと今大問題なのにメディアにあまり取り上げられない入管の問題にフォーカスされてる映画なので、観たかったけれどあまり上映されている映画館がない＆上映期間が短くて、、、なんとか観ることができた。
在留資格を失うと仮放免という他県に行けない、働いてはいけない、でも生活しろという不可能な環境に置かれる。
もし就労したならば入管させられるという本当に残酷で厳しすぎる実態で生きていかなければならず、ただ生きているだけでどうしてこんな扱いを受けなければならないのか観ていて辛かった。
この作品では入管の実態などは詳しく描かれていなかったけれど、実際入管は狭い部屋に相部屋で、冷暖房はなく、24時間排便まで監視され、就労もできないという刑務所よりも扱いが酷く、明らかなる人権問題だと思う。
わたしもどういったきっかけで入管させられるのかあまりよく分かっていなかったけれど、この映画のように仮放免で生きるために就労することが罪に問われることに違和感を感じた。
法改正などこの実態を変えるためには私たち日本人一人一人がこの問題を知ること、この異常性に気づくことが重要だと思う。
無知こそ罪であり、理不尽な社会問題に対してもっと興味関心を持つことが大切だと思った。
そんな辛すぎる現実の中で、サーリャとそうたの日常がとても儚く、愛おしい。
二人のやりとりがこの映画の中ではすごく癒しとなった。
この時間がずっと続いて欲しいのに、ずっと続くことはないことが観ていて辛すぎた。
そうた役の俳優さんがすごく良かった。
子ども達にビザを取得させるために、お父さんが自国(？)に帰れば捕まるという大きなリスクがありながらも日本から出て行くと決めたところが本当に泣けた。
親が子どもを大事に思うのと一緒くらい、子どもも親が大切なことを案外親は分かっていないと思うけど、本当にどうしようもない問題だと思った。
最後のサーリャとのやりとりが辛すぎた。
私たちの未来に光りがありますように、、、
その言葉がより一層辛くて、重い。
