確かにモンティ・パイソンでしか無いノリであるがめちゃくちゃ面白かった。職なし夢なし希望なしの人生詰んでるマン達が一攫千金を夢見てアマチュア強盗団を結成する話。頭が良くないわりには必死に計画を考えて…なんて瞬間がやはり一番楽しいのであって、いざ実行に移されてからは多少落ちるものの、最後まで話を引っ張る羽目になる人工冬眠運転手にMVPをあげたい。やってる事は泥棒に変わりないが何かに打ち込める事があるからこそ人生は輝く。鬱に立ち向かう為には①適度な仕事②充分な金銭③親しい友人が必要であると再認識、私は全てに欠けている。私も30歳手前で銀行預金180円だったもので、彼等が動かない車の中で繰り広げるどうやって自殺しよう論争がまるで他人事では無かった。ただし猫ちゃん…あの猫ちゃんも老化せずにいつか目を覚ましてくれる事を願う。

グラスゴーのボンクラ青年達のコメディで中々楽しめた。コーンフレーク映画でもある。天気がすげぇどんよりしているのも良い。

睡眠剤で未来に行ける話が良かった。フォーサイス作品2本しか観てないが『ローカルヒーロー』といい、時間もしくは空間的にすごく遠く離れたものに対するロマンを感じる。

サム･フリークス Vol.17@ユーロライブ