竜平

オペレーション・フォーチュンの竜平のレビュー・感想・評価

3.7
何やら施設から強奪されたという正体不明の代物に関わる潜入捜査及び回収ミッションに諜報員「オーソン・フォーチュン」ら精鋭たちが挑む。監督ガイ・リッチー、主演ジェイソン・ステイサムで贈るスパイアクション映画。

どんなジャンルどんなキャストであれ新作が出ると見たくなってしまう、個人的お気に入り監督ガイ・リッチー。リッチーとステイサムのタッグは『キャッシュトラック』以来2年ぶり、5回目。そっちにも出てたジョシュ・ハートネットや『ソウ』のケイリー・エルウィズ、そしてガイ・リッチー組になりつつあるエディ・マーサンやヒュー・グラントなどが共演。ステイサムのガチ感溢れる肉弾戦がまず見どころとしてあって、今作は人物同士の掛け合い、ジョークと皮肉の応酬というか、セリフ回しがずっとおもしろい。でそれぞれ性格的なクセもちょいちょい見えつつ、けれどもなんやかんや任せられたことはきっちりとこなす、しっかりプロ集団なのがかっちょいい。なんならステイサムのほうがたまに天然だったりする。そこにひょんなことから加わることになる、諜報活動はてんで素人のムービースター、そして手柄を立てたいライバル的同業者。入り乱れつつ二転三転しつつ、ドタバタ感も手伝って最後までツルッと見れてしまうはず。

まぁ言ってしまえばあらすじから予想でき得るまんまのストーリー。良くもわるくもそこまで大胆に意表をつかれることなく、出てくるものをシンプルに楽しめる内容。テンポ感だったり全編を彩る音楽だったり、あと要所要所でのちょいシュールなユーモアだったりとリッチー節も感じられるっちゃ感じられる。彼の少し時間を遡る演出とかすげー好きなんだよなーなんて。感想としては、楽しく見れた、けどもっともっと構成とかハチャメチャやってほしかった、思いのほか小綺麗にまとまってたかなという感じ。飽きずに見れた要因としては今作はストーリーよりもキャストの魅力によるものが大きかったんじゃないかなと。

リッチーお得意のキレッキレな映像演出とかもそろそろ楽しみたいところではある。それは首を長くして待つ。まぁ勝手な想像だけども『ジェントルメン』あたりから伸び伸びと作品を制作してる印象もあるし、『アラジン』みたいな大作系よりも(ゆーて続編決まってるっぽいけど)この調子で映画撮っていってほしい、という個人的願望。あとそろそろヘタレなステイサムも見たいなー。おしまい。
竜平

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